2016/02/06

ホローテック2 BBの交換やらカセットスプロケットの交換やらドライブトレインの掃除やらケーブル交換やら。

だいぶ久方ぶりの更新となってしまった…
お久しぶりです。

先日うちのAnthem X号のフレームが破断してしまったので、パーツ載せ替えを敢行したわけだが、その際にBBやらスプロケットやらいろんな箇所のパーツが限界を迎えていたことも発覚したので、この際全部交換することにした。

で。

今日はBBとスプロケットを交換したり、そのついでにドライブトレイン全分解して掃除したのでそれを適当にまとめておく。


まずお掃除。
自転車の掃除やらメンテナンスにあたって、用意しておくと便利なものがひとつ。


病院の病室とかに置いてある検査用のニトリル手袋。
薄手かつ滑りにくいのでほぼ素手感覚で作業ができる上になかなか頑丈でケーブルやらスプロケットやらチェーンリングを持っても破れない、そしてなにより手が汚れない。
自転車素手でばらしてると爪の間とかに黒くなったオイルとか入って気持ち悪いからね。洗うのも大変だしね。
これ箱で買っておくとすげー捗る。

まずはチェーンを切る。
普通であればそのままチェーンカッターで切るんだけど、うちの愛車はWippernannのConnex Linkで繋いであるので、何度も切ったり繋げたりできるのはいいんだが、まぁそのままチェーンを張った状態ではとても切れないわけで、Grungeのチェーンフッカーというのを使う。


こんな感じにチェーンに引っかけておくことができる。引っかけて緩めたらConnex Linkをスライドさせてチェーンを切る。

で、今回BBを交換するのでクランクを外す。


左クランクアームはこんな感じで5mmの6角ボルト2本で固定されているので緩めて外す。
緩めるときは一本ずつ一気に緩めないで片方ずつ少しずつ緩めること。
2本のボルトがどっちもL字6角レンチの力をかけにくい方で回せるようになったらそのまま外しておk。
ボルトを外したら隙間に入っているクランク脱落防止用のシムを抜いておく。なくさないように。
その次に左クランクアームにはまってる黒い樹脂製のキャップを外す。


こんな感じの専用工具で手で回して外す。外しにくければスパナなりで力をかければすぐに外れる。
ボルトとキャップを外したらクランクを引き抜く。抜いたら反対側のクランクアームも抜けるので抜く。
抜きにくい場合にはプラスチックハンマーの類で叩き出すと良い。


外すとこんな感じ。今日はチェーンリングも全部外して洗うよ。
その際に、ばらす前にどういう風にクランクにチェーンリングがついているかをきちんと覚えておくか、メーカーのサイトからパーツ展開図を落としておくこと。
シマノの場合変速性能の最適化のためにチェーンリングの歯の形状が均一になっていない他、裏にピンが打ち込んである。この辺の位置関係がずれると変速性能に問題が出ると思うので、ちゃんと元に戻せるように確認しておこう。


裏面。
こんな感じでピンが打ってあったり複雑な形状になってるので元に戻せるようにチェックしておく。

さて、今回チェーンを外して洗うんだけど、お手軽な方法が一つ。
さっきのクランクの写真の後ろの方にセ○ンの麦茶のペットボトルが写ってるが、これを使う。
1:ペットボトルにチェーンを入れる
2:洗剤と水を入れる
3:振る。振りまくる。
4:適当に振ったところで中の汚れた洗剤の水を捨てて水を入れる
5:またもひたすら振る。
6:4と5の繰り返し。
7:3から6の繰り返し
これできれいになるよ!

本当ならFinishLineとかの液体ディグリーザー突っ込むのがいいらしいんだけどお金が無かったので手持ちの洗剤で。
終わったらペットボトルの切ってチェーンを取り出し、よく水気を切ってさっさとドライヤーで乾かす。
CN-7701とかCN-HG93みたいな亜鉛コーティングチェーンならそう錆びることもないと信じたいけど念のため。コマの中の油から何から全部洗剤で流してしまってるから保護してくれる油膜残ってないしね。

なお、今回の各種洗浄作業にはFormula G-510という洗剤を使用。
割と何でも使える上に原液で買っておけば必要に応じて希釈したり原液で使ったりできる、さらに洗浄能力も高く、そのくせ攻撃性も低いという素晴らしい洗剤。
食器洗いによし、楽器洗ってよし、自転車洗ってよし。俺によし。お前によし。みんなによし。

さて、写真に手順残ってないけどBBを外す。
シマノHollowtech2のBBは専用の工具で外す。
写真のズタボロなBBを見ると、シェルに溝が入っている。この溝に専用工具を填め込んで回す。
ちなシマノのHollowtech2やらSRAMのGXPなんかは左側シェルが正ねじ、右側シェルが逆ねじになっているので注意。
こちら左の写真、2005年に買ったFC-M580のBBなんだけど、まぁ何もメンテしないでここまで使ってたせいで見るも無惨な始末。
そりゃ漕いでて回らんわけですわ。
今回は交換用にBB-MT800を用意した。
シマノHollowtech2はパーツの世代が違ってもBBには互換性があるので、そのまま現行のBBを持ち込むことができる。ありがたいね。
さて、ここでBBについて。
シマノHollowtech2には各社から社外品高級BBが発売されている。
非常に回転性能に優れるBBが多いようだが、その分シール性能は犠牲になっている場合が多いようだ。
走行後に毎回分解してグリスアップなどを行うような純粋なレーシングマシンならともかく、通勤通学にも普段から使うような場合にはシール性能に優れたシマノ純正のBBを使う方が望ましい。値段も安いし、何年か乗って、ぼろくなったら買い換え、というのが一番お手軽。XTグレードでも3000円かそこか、XTRグレードでも4500円くらいだし。
豪雨の中も問答無用で走ってきた10年物のBBでも、回転こそ渋くなれどがたつきもなく壊れることもなく走れるのだから耐久性は相当のもんだと思う。
苦楽を共にしたBB、本当にお疲れ様。

続いてスプロケット。


こちら、CS-M580。写真で見て分かるか分からないけれど、5段目6段目が削れてしまって歯飛びを起こすようになってしまった。まぁこちらも型番からして古いからね。今回はこいつはCS-M770に交換することに。
カセットスプロケットの交換はロックリング工具とスプロケット回しを使う。
リアホイールからクイックシャフトを抜いて、カセットスプロケットを固定してるロックリングに工具を挿入し、スプロケットにはスプロケット回しを引っかけて回すと外れる。
写真撮れればよかったんだけど作業してるニトリルグローブの汚れ方が半端なくて写真撮るスマートフォンが真っ黒になりそうだったので断念。
ここまで連れ添ったCS-M580、お疲れ様。素材としてリサイクルされていつかどこかでまた別の形で出会えると信じてる。


事前に撮影しておいたCS-M770。とても美しい銀色。
二枚の写真比較すると確かに歯削れてるわねこれ…

さて、今回はリアディレーラーも外します。
リアディレーラーは5mm6角レンチで外せます。
外す前にBテンションボルトは緩めきっておきましょう。じゃないとあとで取り付けるときに大変になる。

さて、パーツ洗浄にはバケツと歯ブラシを使う。バケツに洗剤入れた水入れてそこにパーツ放り込んで漬けておく。漬けておいたパーツを歯ブラシで洗う。これだけ。


そんなこんなで洗われたRD-M770。燦然と輝くDeore XTのロゴ。かっこいいね。

あとはそれぞれ分解した逆順で取り付けます。
ここで注意。クランクのチェーンリングなど、ボルト複数で固定しているパーツは必ず対角線で少しずつ締め込むように。間違っても一本ずつ一気に締め込むなよ!
一気に締め込むと固定トルクのバランス崩れたりしてパーツがゆがんだり、最悪ボルト折れたりする。駆動系でそんなことになったら乗ってる人間が死ぬからね。気をつけるんだぞ!

最後にケーブル交換。
ケーブル外して、古いアウターケーブルと新しいアウターケーブルを並べて同じ長さに切ってキャップ取り付けてそれぞれ対応する場所に取り付けてインナー通せばできあがり。
調整に関してはシマノのマニュアル参照してください(

さて、チェーンとか全部組み付けたらオイル注します。
個人的にはRESPOのこいつがおすすめ。
樹脂攻撃性がないので全部のパーツに使えて結構性能も良い。
サスペンションのシール部分とかにも使えるオールインワン。

さて、BBとクランク取り外しとスプロケット取り外しまでできる工具があれば、あとは6角レンチでほぼ全てのコンポーネントの分解取り付けが可能になるわけである。自力でコンポーネントのアップグレードもできてしまうわけである。
そのうちうちのCleanspeedのコンポを全部5800系105に載せ替えようかなぁ、と思う次第。
試験走行も済ませたので、明日はワンフェスに自転車で行こうかね。





3 件のコメント:

  1. ニトリル手袋という手があったのか…
    意外と破けないもんなのね

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  2. あんまり引っかけたりすると破れるけど、そんなにヤワでもないから一箱用意しとくと便利だぜ。医療用品捗る

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  3. あんまり引っかけたりすると破れるけど、そんなにヤワでもないから一箱用意しとくと便利だぜ。医療用品捗る

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