2011/08/19

ProLiant ML110 G6のLights-Outを使う

皆さんお久しぶり。
最近ネタ切れだったので書けなかったけど、やっとネタができたので書くんだぜ!!

というわけで今回は鯖ネタ。
以前古いVersaProにLinuxを突っ込んで鯖にして、実家に置いていたときは時々ハングしてしまい、そのたびに親に再起動してもらう、ということがあった。
で、そのたびなんか小言いわれて嫌だったのさ。
前回HP ProLiant ML110 G6を購入し、環境を構築して以降、大絶賛快調だったけど、マイクラ鯖を組み込んでからハングこそしないもののやや不調なこともありちょっと心配。
どうにかネットワーク経由で再起動できないものか。
どうも調べてみるとLights-OutなるものがあるらしいがこいつはPCIカードでしかもすげー高い。
コンセントに噛ませるiBootなるものもあるらしいがこいつも結構高い。
どうにかお安く済ませる方法はないものか…


と思ったらなんとLights-OutがなんとML110 G6にはオンボードチップで標準搭載されているではないか!これでかつる!!
というわけで今回はそれの設定をしてみよう。
一応HPのホームページにマニュアルはあるけど技術者向けっぽくて読みづらいし、応用的運用法に関する記述も多いので電源管理に関わる部分を簡単に纏めるんだぜ。
ここから先は遠隔地に置いた鯖へのネットワークアクセスをDDNSでのアドレス取得なりVPNで行える状態になっていることを前提に話を進める。
もっとも、これを使う準備は鯖そのものを自分の手で直接いじらんとできないけどね。

では手順。
・HPのロゴが出たらF10でBIOSを呼び出す。
・AdvancedタブからIPMI、LAN Settingsへと入る。
・IP Address Assignmentで「Static」を選択し、鯖を置いてるネットワーク環境に合ったアドレスやらDNSの設定を行う。
・BMC NIC AllocationをShareに設定する。
この状態で、その鯖を置いているローカルネットワーク上のコンピュータ、もしくは鯖のあるネットワークにVPNでログオンしているコンピュータからインターネットブラウザでBIOSに設定したIPにアクセスして、Lights-Outの設定ページへのログオン画面が出たら成功。
デフォルトではユーザー名とパスはadminとなっている。
ログオンして、画面左側のVirtual Powerから電源制御が可能で、
Power Up:電源オン
Power Down:電源オフ
Hard Reset:再起動
となっている。ちなみにPlanexのイーサネットコンバータを使用した環境では、鯖の電源をオフにするとLights-Outに入れなくなるので、Power Downは使わないことを推奨する。
もっとも、常時稼働鯖の場合、だいたいハングしたら再起動したい!ってなると思うので使うことはあまりないと思うけど。

で、この先はDDNSによるアドレスを使用して外部から鯖の電源管理を行いたい場合について。
・ルーターなりアクセスポイントにログオンし、ポート変換の設定に入る。
・IPを鯖のBIOSに設定したアドレスにし、プロトコル側ポートを適当な番号に、LAN側のポートを80番(いずれもTCP)にセットする。
この状態でhttp://xxx.xx.xx:***(x:アドレス、*:プロトコル側ポート番号)のようにブラウザに入力するとLights-Outの設定ページに入ることが出来る。

ちなみにこのLights-Outはマザー上にある専用チップが独立して機能しており、
OSの状態に関係なく機能するため、システムがフリーズしようがお構いなしに使うことが出来る。
遠隔地の鯖が止まってどうにもならなくなったときにこれを使うことで強制再起動が可能になる。
お試しあれ。


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